
なぜ人材不足に悩まないのか
『求人票を書かなくても人が自然に集まる事例』
という夢のようなお話です。
これは私の知り合いのラーメン店の話です。
そのラーメン店では学生アルバイトをホールスタッフとして使っているのですが
人材不足に悩んだことは無いそうです。
驚くことにアルバイトの求人を一度も出したことがないとのこと。
なぜそのようなことが可能なのか店長に聞いてみると
このラーメン店では学生アルバイトに以下のようなことを実行していました。
・授業の時間をチェックしその日時にはアルバイトを入れないよう指導する
・単位がしっかり取れているかヒアリングし取れていなければしっかり勉強させる
・試験期間中はアルバイトに来ることを禁止する
・悩みという悩みは徹底的に聴く
・学生アルバイトが人として成長出来るようサポートする
究極の採用の仕組み
このようなことを実行することで学生アルバイトたちは
何も言わなくても自分で考えて仕事をするようになるそうです。
また友人を紹介したいと申し出てくるので求人票を出すことなく
代々質の高いスタッフが集まってくる仕組みが出来上がっているのです。
まさに究極の採用の仕組みと言っても過言ではありません。
アルバイトの採用と社員の採用は根本的に違います。
簡単に「紹介します」「はいそうですか」という訳にはいきません。
でも上司が部下に対して
愛情をもって接することが社内の風土を良くし結果として人材が集まりやすくなる
というエッセンスはこのラーメン店から学べます。
中小企業の採用活動はどうあるべきか
私は中小企業の採用は社員全員で行うべきだと考えています。
もちろん中心となるべき担当者は必要です。
だからといって「私は担当外」といった考えの社員がいるのはマイナスです。
応募者が貴社に面接を受けに来たとします。
入り口がわからず戸惑っています。
想像してください。
すぐ近くにいた社員が感じよく話しかける場面。
素知らぬ顔で無視する場面。
どちらが良いかはすぐわかりますよね。
後者を想像するだけで冷や汗が流れます。重大な機会損失です。
中小企業こそ社風の良さを応募者にダイレクトにアピールできるのです。
社員全員で理想の人材を獲得しようとする風土がまさに大切です。
極端な話その風土があれば社員が広告塔となって理想の人材探しを行うことも可能です。
あのラーメン店のように「この会社はオススメだよ」と社員が勝手に推薦してくれるはずです。
半永久的に使いまわせる採用の仕組み
社員に広告塔をさせるかどうかは別にして中小企業がお金をかけずに
理想の社員を獲得するにはやはり何らかの武器が必要です。
その武器とは採用ツールをしっかりと作ることです。
採用ツールと一言でいってもその種類はたくさんあります。
求人票もそうでしょうし説明会で使用するスライドもそうです。
ただ作れば良いというわけではなく質が問題になります。
そのためには「なぜ採用をするのか」「どういった募集なのか」
「自社の魅力は何なのか」などを
しっかり向き合って考えると同時に、いつ誰が何を担当するかを決めておく必要があります。
そういった仕組みが出来上がれば貴社は
半永久的に理想の若手人材を獲得するノウハウを手に入れ
採用に困ることはなくなるのではないでしょうか。