介護業界の採用課題から学ぶ、中小企業の採用課題解決法

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介護業界の採用の現状

なぜ私が介護業界の採用課題を取り上げるのか。それは日本の採用問題の縮図がここにあるからです。
介護業界は今最も人材が必要な業界であるにもかかわらず最も人材を採用しにくい業界です。
介護業界の採用問題を考えることは必ず採用でお悩みの中小企業の採用問題の解決に役立つはずです。

介護業界は多くの労働者から選ばれる業界であるべきです。多くの中小企業の採用が
うまくゆくことで支える側も支えられる側も幸せに暮らせる社会になると私は思います。

問題の角度や解決方法は沢山あると思いますが私は新卒採用を専門にしている立場から
介護業界における採用課題の解決方法を探ってみました。

高齢化社会が進む中、介護業界の重要性は益々大きくなっています。
しかし、その担い手が少ないことは周知の事実かと思います。

介護業界の多くの会社は人材を採用したくても出来ず十分なマンパワーが得られないまま
現場は火の車になっているに違いありません。

「新人が入ってもじっくり教育する時間もない。」
「自信がないまま現場に出るので仕事がうまく出来ない。」
「仕事にやりがいを見いだせず辞めてゆく。」

マンパワーが足りず担当する高齢者の数が増えることで精神的負担が増す。
会社にも負のイメージが付きまとい新人を採用出来ない。このような悪循環を繰り返しているです。

国も介護業界の人材不足に手を打とうと政策を行っているのでしょうが
十分な効果を挙げているとは言い難い状況です。

給料も安く、勤務時間も不規則、おまけに重労働、追い打ちをかけるような悪いニュースと
介護業界の採用を取り巻く現状は先が見えないと言っても過言ではありません。

 

就職の現場から見た7つの採用課題

介護業界の問題を根本から解決するには社員への待遇や人事システムなど
仕組みそのものから変える必要があると思いますが、
ここでは採用に焦点を当てて考えてみたいと思います。

私は企業の採用をサポートする傍ら、学生の就職支援も行っています。
まずは就職する側から見える介護業界の採用の課題を考えてみました。

1.求人広告が求職者に届いていない

私は毎年学生に沢山の求人を紹介しています。目にする求人票は毎年500近くに上ります。
しかし介護業界の求人をインパクトを持って認識することはほとんどありません。

ハローワークや求人サイトを通じて求人広告を出しているのでしょうが
応募者に気づかれることが少ないということです。

誤解しないで頂きたいのは必ずしもお金を掛ければ効果があがるものではありません。
広告のたぐいは皆そうですが求人広告も同様に

広告を見てもらいたいターゲットにどうやって見てもらえるかが勝負です。

しかし残念ながら介護業界の求人情報はターゲットに届いていないのです。

2.就活生の親が抱く介護業界への不安を拭えていない

実は介護業界への不安を抱いているのは学生よりも、その親や家族の方だというのが就活の現場の実感値です。

「介護の仕事の興味があります」という学生は毎年何人もいます。
しかし親御さんやご家族からの反対が強く結局介護業界への就職をあきらめたというケースがかなり多いのが現実です。

3.具体的にどんな仕事をするかが伝わっていない

介護という仕事が低賃金で重労働な仕事というイメージだけで捉えられています。
現場の社員が日々、具体的にどのような仕事を行っているか求職者に伝わっていないケースが8割です。

これでは介護に興味の無い人はもちろん、介護の仕事をしたいと思っている人まで去って行ってしまいます。

4.仕事のやりがいが求人票に書かれていない

仕事というものは、どのような仕事であっても「きつい」部分は存在します。
逆にやりがいがあるからこそ、乗り越えることが出来るのだと思います。

介護業界の求人票を見ていると、その9割が説明不足です。
特に仕事のやりがいについて書かれている求人票はほとんど目にしません。

現状では介護のやりがいについて学生に伝わる言葉でメッセージ出来ている会社は非常に少ないようです。

5.介護業界の会社は全部同じと思われている

世の中の多くの人が介護業界の会社はどこも皆同じだと思っているのではないでしょうか?

例えば介護にも種類があると思います。24時間体制の介護なのか、訪問介護なのか、デイサービスなのか。

どの会社も薄給なのではないか。残業ばかりでストレスが多いのではないか。

実際に働いている人は理解できても世間一般に理解が広まっていないのが現実です。

6.選考での応対があまり良くない会社が多い

介護業界では採用の選考に慣れていない企業が多いためか、
説明会や面接に参加してきた学生から採用担当者の対応の悪さについて良く耳にします。

「説明会に行ったのですが声が小さくて聞き取れませんでした」
「説明会の担当者に覇気がなく正直魅力を感じませんでした」
「面接官が約束の時間に遅刻してきました」
「面接での対応が横柄でこんな会社で働く気になれませんでした」

これは学生からの生声です。

このような選考での対応はせっかくの金の卵を逃がしてしまう大きな原因になります。

7.面接官のスキルが足りない

介護業界では受けにくる学生が少ないため、どうしても頭数を合わせる採用をしがちです。
本来の選考基準に達していないのに採用してしまうのです。

この問題は選考基準の曖昧さ、人物を見抜くスキルの不足という側面も持ち合わせます。
人手不足の現状を考えれば、そうしたくなる気持ちはわかります。

しかし誰でもいいと選んだ人は組織にとって決してプラスにはなりません。
プラスにならないどころか取り返しのつかないマイナスを生み出す原因になってしまいます

就職の現場から見た7つの採用課題

 

採用課題を克服する4つのポイント

1.採用キャンペーンを開催する

介護業界への良くないイメージはかなり根深いものがあります。
前にお伝えしたように就活生だけの問題ではなく、
その親御さんやご家族が持っている良くないイメージを払拭する必要があります。

もっと踏み込んで言えば世の中全体に対する介護業界のイメージを刷新する必要があると思います。

出来れば業界全体で介護業界全体のイメージアップを目指すキャンペーンを仕掛けてみてはどうかと思います。

もし業界全体で行うことが難しければ地域の何社かで取り組んでも良いと思います。
それも難しければ自社単独で行っても良いでしょう。

キャンペーンと言っても大規模なものから小規模のものまで考えられます。

大規模なものであればテレビCMや電車広告を使う方法が一般的ですが
予算の関係もあると思いますので、ここではあえて小規模のキャンペーンについて考えてみたいと思います。

小規模な採用キャンペーン4つのポイント

1.数年単位で継続して行う

キャンペーンは継続して訴えることで効果が得られます。
まして介護業界のように負のイメージを覆そうとするケースは時間がかかることを想定しておく必要があります。

数回やって効果が表れないからと言ってあきらめず少なくとも数年は継続できるように計画することが大切です。

2.人目に付く場所や機会を狙う

キャンペーンや広告のたぐいは人目についてなんぼという世界です。
今回のケースは就活生だけでなく親御さんやご家族など
不特定多数の人をターゲットにする必要があります。

日常、人が気軽に集まりそうな場所を選びましょう。
出来れば室内でテーブルなどを設置できる場所が理想的です。
多少お金がかかることも想定しておきましょう。

3.小学生でもわかりやすい言葉を使う

キャンペーンで話す言葉、ちらしに書く言葉は小学生でもわかるように書くことがポイントです。
誰が読んでも分かりやすい言葉を使いましょう。専門職で働いている方は特に注意が必要です。

書いたものは社外の人に見せてわかりやすいかどうかチェックしてもらういと良いと思います。
また話す言葉についてはリハーサルをすることをオススメします。

4.アピールする項目は3つまで

良いところを沢山伝えたいのはやまやまなのですが、
聴き手の立場に立って考えてみると、そんなに沢山の情報を受け取るのは難しいことがわかります。

人間は新しい情報を理解するのに平均的には3項目くらいが限界です。
まして、このケースでは相手が主体的に聞きに来ているわけではないことを頭に入れておく必要があります。

多くても主に伝えたいことを3つに収めて伝えるように心がけましょう。

2.大学や専門学校とのつながりを密にする

就活生に自社の求人情報を届ける手段として、ぜひ活用したいのが大学や専門学校です。
貴社では大学や専門学校のキャリアセンターとどのくらい密に関係を作れているでしょうか?

出来れば大学や専門学校が何らかのイベントを主催するとき、
声をかけてもらえるくらい信頼関係を構築する必要があります。

私が勤務している大学での事例をお話します。
先日、大学と親交の深いある介護業界の会社から採用担当者が来校し
大学のキャリアセンターの職員向けに「介護業界の現状と仕事内容」というセミナーを開催しました。

これはキャリアセンターの職員が介護業界の理解を深め学生に説明出来るようにすることを目的としたものです。

当然ですが業界や仕事の理解と併せて、主催者である会社の理解も深まる結果となりました。
その後、その会社の受験者が増えたのは言うまでもありません。

このように大学や専門学校と密に関係を結ぶことは採用戦略上大変有効です。

少なくとも年に数回は訪問し自社からのお願いだけでなく
大学や専門学校からの要望に何か応えられることはないか?という姿勢を見せることが重要です。

介護業界の求人票はターゲットに届いていないという話をしましたが、
大学や専門学校は無料職業紹介所としての役割も持っています。

求人広告に何百万という採用経費を払って効果が出ないのであれば
もっと大学や専門学校との連携を深めて費用対効果の高い求人告知をしてみませんか?

3.応募者を納得させる採用ツールを作成する

会社説明のパンフレットや資料には是非、手間暇をかけましょう。

学生にとってわかりやすい資料を作成することで大学や専門学校にも案内がしやすくなり、
結果的にキャリアセンターから学生に紹介しやすくなります。

出来れば動画も作成しいつでもどこでも貴社の情報を見ることが出来るようになる

ツールを作成しておくことをオススメします。

これもある介護会社の一例ですが「ある営業所の一日」という動画を作成しています。

社員が一日どのような仕事をしているがダイジェストでまとめたものです。
その動画を採用ページに掲載し誰でも見られるようにしています。

そうすることで求職者が会社や仕事を理解しやすくなるのはもちろん、
企業を紹介する立場の人も勧めやすくなる効果があります。

4.面接官のスキルをアップさせる

頭数採用を避けようという話をしましたが、そのためには自社の面接官の面接スキルを磨くことが重要です。

そのためには定期的な勉強会やロールプレイの機会を作ることをオススメします。

じっくりと時間をかけて応募者の本音や経験を引き出すスキルを身に付けることで
自社にマッチした人物を採用できるようになるので組織力が高まってお客様の満足度も高まります。

そうすることで売上アップにも繋がり、さらに新しく優秀な人材を確保することに繋がり好循環が生まれます。

採用課題を克服する4つのポイント

まとめ 選ばれる業界になるために必要な4つのポイント

介護の仕事は高齢化が進む今後の日本社会になくてはならないシステムです。
しかし、その担い手たる人材の採用がうまく行っていない。
これは大変大きな問題であることをお伝えしてきました。

介護業界の採用課題を克服するためには4つのポイントがありました。

1.採用キャンペーンを開催する
2.大学や専門学校とのつながりを密にする
3.応募者を納得させる採用ツールを作成する
4.面接官のスキルをアップさせる

これらを実行していただくことで業界に対する負のイメージが
少しずつ改善し介護業界に対する世の中の理解も深まるはずです。

その結果、介護業界で働きたいと思う若者の数も増えるのではないでしょうか?

そして介護業界全体が求職者から選ばれる業界になることで
支える側も支えられる側も幸せに暮らせる社会になることを願っています。

 

 

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